開業前に作成しておきたいのが事業計画書です。
事業計画書を書く目的は2つあります。
一つ目は、事業の計画について、細かく自分自身でよく確認するため。
二つ目は、金融機関などの自分以外の人に事業内容を知ってもらうためです。
専門家などに見てもらい、第三者の立場から意見をもらえば、さらに精度を高めることができます。
事業計画書を作るのに、特殊なソフトやツールは必要ありません。
普段使っているパソコンに入っているエクセルやパワーポイントがあれば十分です。
事業計画書とは
会社が自社の目標や、その実現のための方法・手順を示した文書のことです。
事業計画を作るには、自社分析や、市場、競合などの外部環境の分析をします。
分析をもとに自社の強みを活かしリスクを低減するための戦略を立てていきます。
さらに戦略を実現するために具体的な行動計画を立てます。
資金と損益を概算し、実施スケジュールを決定します。
金融機関から融資を受ける際の説明資料となることが多い。
明確な根拠に基づいた現実的な計画が求められます。
「事業計画書は会社でプレゼン用に作成する書類では?」と考える方も多いです。
事業計画書は会社だけではなく個人事業を始める人にとっても大切な書類です。
事業計画書を作るという事は自身のビジネスプランを客観的に確認することにつながります。
本当に事業化できるのか、そしてどこに問題点があるのかを具体的に確認することもできます。
事業計画書に決まったフォーマットはありません。
できるだけ詳細な項目を記載した方が良いです。
事業計画書を作成する前には、市場調査や情報収集が必要ですので、調査結果をふまえて記入していきましょう。
事業計画書の項目
事業プラン名
広告のキャッチコピーのように、簡潔かつ魅力的なフレーズにする。
1フレーズで何を計画しているのかが伝わるようにする。
メインプラン名の他に20字程度の簡潔な副題をつけてもよい。
事業の概要
どのような事業を行ない、どのような商品・サービスを誰に提供するかを記入する
どんな商品やサービスを提供するのかをなるべく具体的に記載します。
背景
どうしてその事業を始めようと思ったのか、などを記入します。
会社概要
法人なのか個人なのか、代表者・創業者は誰なのか、業種や起業の動機などを記入します。
経営理念
創業者が描いている将来のビジョン、事業の目的、社会貢献への考えなどを記載します。
会社を起業する際には、経営理念を持ち、何のために事業を行うのか目的を明確にする必要があります。
理念や目的を明確にすることでやる気と芯のある経営をすることにつながります。
事業内容
どんな市場・ターゲットに対して、どんな商品・サービスを提供するのかを可能な限り記載します。
将来ビジョンや現在の認識も客観的に分析して、読み手が具体的で分かり易い内容にします。
ターゲット
ターゲットとする顧客層、市場規模、同業他社の状況などの詳細を記入します。
セールスポイント
商品サービスの優位性、仕入れ、販売面でのコスト、競争力などを記入します。
マーケティング戦略
どのようにアプローチして売上を伸ばしていくのか、市場分析をした上でマーケティング戦略を記します。
事業計画書は銀行や出資者に提出する場合は、質の高い書類にしなければなりません。
しかし、プレゼン用の事業計画書まで質の高い書類でなくても大丈夫です。
個人で独立するため、自分を見つめなおすために行う作業だと思ってください。
自分を見つめなおす必要がない人は事業計画書は必要ありません。
すぐに開業して前に進みましょう。
・業務の計画を立てたい
・考えている事業で独立できるのか
・これからやっていけるのか
・ちゃんと商売としてできるのか
と考えている人は事業計画書を作成した方が良いです。
今後の一人で仕事をしていくなかで道をそれたり、業務が行き詰ったときに見返せることができます。
事業計画書の他にネットビジネスで開業を考えている人はサイト設計図などを作成するのも必要です。
まとめ
事業計画書はこれから独立する時に助けてくれる書類です。
自分を見つめなおす作業を行うことで、様々な整理ができます。
気持ちの整理・やるべきことの整理などができます。
開業前の仕事がどれだけ出来るかで、開業後の仕事がスムーズにいきます。
ネットには事業計画書のテンプレートなども多く存在しています。
無料でダウンロードできるので、利用しても良いでしょう。
◆次のページ → ④屋号のつけ方